他人を動かせない人が繰り出す「ダメな質問」 相手のインセンティブを知ったほうがいい

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なぜなら、場の空気が良い方向に流れていれば、どんな内容であってもいい結果になることがわかるからです。そして、その空気をつくるのが「問い」なのです。いくつか有効な「問い」を紹介しましょう。

空気をつくる有効な「問い」

『すべての仕事は「問い」からはじまる』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

・ブレストを行っていて、みんなの思考が固まっている。一方向に偏っていると感じる場合

→「それって本当に大事なのかな?」と、別の方向性を考えてもらう

・誰かが無理にひとつの方向に持っていこうとしている場合

→「今、みんなは何を感じてる?」と、いったん、その流れを止めるような問いを発してみる

・会議や打ち合わせの流れが膠着してしまったとき

「今、何を考えていますか?」「今、何が起きていますか?」「今いちばん気になっていることは何ですか?」「何を大事にしたいですか?」といった問いを発して、状況を行き詰まらせている「枠」を取り払う。

最後の膠着してしまった局面というのは誰しも経験があるかもしれません。この場合、反対に「優先順位をつけるとしたら?」といった問いが出るシーンをよく見掛けますが、これは答えるのがなかなか難しいところです。答えられたとしても、「現在の前提条件の中」で答えてしまうため、大きく場を動かすようなものにはならないのです。

“膠着した”ということは、何かの条件にとらわれているわけです。だからこそ、それを打ち破るための強い「問い」が重要になってくるのです。

大嶋 祥誉 センジュヒューマンデザインワークス代表取締役

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おおしま さちよ / Sachiyo Oshima

センジュヒューマンデザインワークス代表取締役。エグゼクティブ・コーチ、組織開発・人材育成コンサルタント。上智大学外国語学部卒業。米国デューク大学Fuqua School of Business MBA取得。米国シカゴ大学大学院人文科学学科修士課程修了。マッキンゼー・アンド・カンパニーでは、新規事業の立ち上げ戦略、全社戦略立案、営業戦略立案などのコンサルティングプロジェクトに従事。その後、ウイリアム・エム・マーサー、ワトソンワイアット、グローバル・ベンチャー・キャピタル、三和総合研究所にて、経営戦略や人材マネジメントへのコンサルティングおよびベンチャー企業支援に携わる。

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