ローマで失神して大流血する中、思ったこと グローバルエリート・危機一髪?

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生還したグローバルエリートの挑戦

幸い私はまだ生きており、どうやら今回は脳も大丈夫なようだ(元から狂っているとのご批判が編集部に寄せられているのだが)。

私はものの数時間前に大流血に見舞われたこの期に及んでこのコラムを書きつづり、30分休んだ後、性懲りもなくコロッセウムに行ってくる次第である。母は安静にして、すぐ旅行とりやめにして病院に行こうと言っているが、なんか大丈夫な気がするので、このまま引き続き、世界各地への突撃取材を続けたい。

ただ気になるのは、これを書いている今、数分ごとに目の前が一瞬真っ暗にシャッターが下りることだ。

ひょっとすると、このコラムが別れのコラムになるかもしれないわけだが、これは本当に体験しないとわからない感覚なのだが、いついきなり終わるかもしれない命、一度限りの奇跡をぜひ、「東洋経済オンライン」の読者の皆様(ただし、他経済誌も読まれている方は除く)と共に思う存分、満喫したいものである。

今回のコラムの教訓として、月並みだがしばしば忘れがちな真理を強調しよう。本当に人生はいきなり終わるかわからない。周りに決められた生き方ではなく、自分のやりたいことをやって、それが人様の役に立ち、そして大好きな人に囲まれて生きるのが、グローバルに働こうがローカルに働こうが、多くの人間に共通する、最大の幸福だということである。

事故の翌日、元気にコロセウムで写真を撮る、グローバルエリート
ムーギー・キム 『最強の働き方』『一流の育て方』著者

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Moogwi Kim

慶應義塾大学総合政策学部卒業。INSEADにてMBA取得。大学卒業後、外資系金融機関の投資銀行部門にて、日本企業の上場および資金調達に従事。その後、大手コンサルティングファームにて企業の戦略立案を担当し、多くの国際的なコンサルティングプロジェクトに参画。2005年より外資系資産運用会社にてバイサイドアナリストとして株式調査業務を担当した後、香港に移住してプライベート・エクイティ・ファンドへの投資業務に転身。英語・中国語・韓国語・日本語を操る。著書に『世界中のエリートの働き方を1冊にまとめてみた』と『一流の育て方』(母親であるミセス・パンプキンとの共著)など。『最強の働き方』の感想は著者公式サイトまで。

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