新興国に”教育革命”を起こす、24歳の日本人 新世代リーダー 税所篤快

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ポジティブなレスポンスをくれる人を探そう

――「やりたいことが見つからない」という悩みに対して、どう思いますか?

相談する周りの大人のレスポンスが大事です。だいたい、「それは難しい」とか「ビジネスとして食っていけるの?」とか言われるじゃないですか。せっかく企画書を作り、理想に燃えていても、そういうレスポンスをされると萎えるんです。しかも、1~2回ではなく、10回、20回と続くと、「もういいよ」という気持ちになってしまいます。そういう人たちばかりに囲まれ続けるのか、1人でも「やってみたら」とポジティブなリアクションをくれる人に会えるかどうかだと思いますね。

僕の場合、バングラデシュで事業をやる前に、自分が生まれ育った東京の足立区で教育事業をやろうとしました。ところが、30人ほどに相談したら、ほとんどがネガティブレスポンスでした。バングラデシュでネガティブなリアクションをした人はゼロです。なぜ僕が日本ではなく、バングラデシュでチャレンジを始めたのかというと、そのあたりのメンタルが大きかったと思います。バングラデシュ人はけっこう適当なので、気軽に「やってみたら」と言うんですよ(笑)。

その象徴がグラミン銀行を創設したムハマド・ユヌスさんで、初めて彼に教育事業のことをプレゼンテーションしたとき、彼は開口いちばん「Do It, Do It, Go Ahead」(やれやれ、やってみなさい)と言ったんですよ。僕はすごく感動しました。ノーベル平和賞を取った人が、僕にやれと言っているんですから。その言葉を真に受けて僕は行動し始めてしまったんですね。

僕たちのチームは本当に若くて未熟なので、経験のある方たちからたくさん吸収したいし、いろいろ教えを請いたいと思っています。そこで、一歩踏み出せないという方は、ぜひとも「若手とのタッグ」をおススメしたいと思います。チャレンジ精神だけはある若者とタッグを組むことによって、僕たちは学ばせてもらえることができますし、お互いにいい効果を波及させることができるのではないかと思います。

(聞き手/加藤郁生<BBT大学>、構成/大山くまお)

東洋経済オンライン編集部

ベテランから若手まで個性的な部員がそろう編集部。編集作業が中心だが、もちろん取材もこなします(画像はイメージです)

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