「毛沢東に反対する者は誰であれ人民の敵だ」 中国の大学教授、微博で毛沢東を批判し解雇
[北京 10日 ロイター] - 中国中部にある山東建築大学の美術の教授(62)が、毛沢東を批判するコメントをオンラインに投稿し、左派の怒りを買うなどして解雇された。
毛沢東は1976年9月9日に死亡。近代中国の創設者として共産党から崇拝されているほか、過去30年の改革・開放により中国が過度に資本主義的に、不平等になったと主張する左派から特に尊敬されている。
教授は、昨年12月26日の毛沢東の123回目となる誕生日に、300万人が死亡した飢饉や200万人が死亡した文化大革命の責任者は毛沢東だと短文投稿サイト「微博(ウェイボー)」に投稿した。
中国でこうした公の批判は珍しく、毛沢東の支持者らは教授の投稿直後から、「毛沢東に反対する者は誰であれ人民の敵」などと街頭で抗議活動を繰り広げた。
中国共産党機関紙「人民日報」系の国際情報紙である環球時報は9日、教授が5日に山東省政府の相談役の職を解任されたと報じた。大学側は声明で、教授がもはや教鞭を執ったり、構内で社会的なイベントを組織したりすることは許されない見通しだと述べた。
教授のコメントは得られていない。
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