年末を彩った広告キャンペーンの失敗作たち 悪臭の香水、トナカイの宅配...
P&Gのブランドであるファブリーズは、イギリスでアンケートを行い、一番嫌いな悪臭を決定した。そしてその香水を作るというPRキャンペーンを行った。「悪臭のコレクション(La Collection De Stinks)と名付けられたこの香水はゴミ袋、詰まったトイレ、そして芽キャベツの匂いを放つという。キャンペーンには汗でベトベトなサンタクロースも登場する。
まったくもって意味がない点以外にも、このキャンペーンが最悪なのはほとんど一切プレスの注目を集めなかったことだ。同じような悪臭キャンペーンを行ったケンタッキー・フライド・チキンはその点で失敗しなかった。悪臭の種類だけはブランドのYouTubeコントで言及されてはいるが……それだけだ。
クリスマスイブを皮切りに、玩具メーカーのハズブロはモノポリーで喧嘩になった家族の仲裁をするための電話ヘルプラインを提供した。ルール本を手にした専門家が、どっちの主張が正しいのか家族間の争いに決着をつけてくれるそうだ。
一点だけ許せるのは、電話をしたユーザーはその場で子どものための慈善団体に募金をすることができるということ。この団体は幼い子どもたちの抱える問題にカウンセリングを提供してくれる。
ピータのトップレス七面鳥
英国リバプールとバーミンガムの買い物客に向けて、動物愛護団体であるピータはクリスマスをテーマにしたキャンペーンを展開した。歩道に大きな作り物のクリスマスディナーが置かれ、裸の女性が七面鳥としてそこに横たわるという物だ。
スーパーの冷凍食品コーナーに並ぶ七面鳥に対して同情心を持ってもらうことが狙いのようだが、立ち止まった人はほとんどいなかった。
Grace Caffyn(原文 / 訳:塚本 紺)
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