キャリア女を怖がらない男性はどこにいるか 「魔女のサバト」川崎貴子さんに聞く<前編>

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――離婚して1年半後に、現在のダンナさんと交際を始めたそうですね。彼は8歳年下のダンサーで、川崎さんは1歳児のお子さん連れで参加したイベントでの出会いだった、という話には驚きます。

起業家仲間のバンドが出場する音楽大会に、「応援に来てよ」と誘われました。出会いはまったく期待していなかったので、自宅で昼からワインを1本空けていたときのことです。会場でも仲間と乾杯してビール3杯。そしてヒレ酒。泥酔状態です(笑)。経営者仲間の奥さんなどその場の大人たちに、うちの子どもは遊んでもらっていました。

大会が終わった後もみんなで飲みに行きました。気がつくと若い男性が隣の席に座っています。彼はすごく揺れていた第一印象があるのですが、泥酔していた私が揺れていたのでしょう(笑)。起業家仲間の一人がスポンサーをしているダンスチームの一員で、当日はビデオ撮影係をしていたみたいです。

酔っぱらいながら「仕事は何をやっているの?」と聞いた記憶があります。彼の答えはコンテンポラリーダンサー。頼んだら、その場で踊って見せてくれました。コンテンポラリーダンサーという職業を私はいまだに説明できません。でも、泥酔した目をこじ開けて、「もっと教えて!」と反応したのを覚えています。

離婚をした後で、私は恋愛相手というより、パートナーを求めていました。一緒にご飯を食べたりできる相手が欲しかったのです。でも、普通の男性からは肩書でとにかく恐れられてしまう。「パトロンがいるんじゃないか?」という目で見られたり。社会的な立場がはるかに上な男性ではないと、私は交際相手として許してもらえないのだと思っていました。

友人たちの意見は違いました。アーティストやデザイナーなどのカタカナ職業の男性をすすめられたのです。彼らは自分の腕だけで食べていて、出世競争よりも「いい仕事がしたい」という気持ちで働いているケースが多いので、ベンチャー社長という肩書で怖がられることない、と。

カタカナ職業という「フック」が念頭にあったおかげで、ダンサーの彼に反応することができたのだと思います。「今度、ご飯を食べに行こうよ」と私から誘って連絡先を交換しました。「いつが空いている?」と聞くと、彼は「いつでも空いています」との返事(笑)。すぐにデートしてお付き合いを始めました。

ここまで川崎さん自身の結婚体験を聞いてきた。この記事の後編では、それらから導き出された婚活に役立つアドバイスを伺う。

※後編は、1月2日公開予定です
 

大宮 冬洋 ライター

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おおみや とうよう / Toyo Omiya

1976年埼玉県生まれ。一橋大学法学部卒業後、ファーストリテイリングに入社するがわずか1年で退社。編集プロダクション勤務を経て、2002年よりフリーライター。著書に『30代未婚男』(共著、NHK出版)、『バブルの遺言』(廣済堂出版)、『あした会社がなくなっても生きていく12の知恵』『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました。』(ともに、ぱる出版)、『人は死ぬまで結婚できる 晩婚時代の幸せのつかみ方』 (講談社+α新書)など。

読者の方々との交流イベント「スナック大宮」を東京や愛知で毎月開催。http://omiyatoyo.com/

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