文具会社の社員が密かに実践する「ノート術」 成果を上げるノートはこうやって作る

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逆に言えば、情報がありすぎて、ただ平坦に書いていると、大事なことが埋没し、見逃してしまう可能性があるということです。

たとえば、ゼロから企画をつくるときにも、ノートの中から、いきなり使えるキーワードが見つかるわけではありません。必要な要素が取捨選択され、徐々にワードが絞られていって、最後に企画が誕生するのです。ノートの中で、あれこれ模索や整理ができるしくみをつくるのが、メモから成果を生み出すコツです。

アウトプットを意識しながら書く

ビジネスでノートを使うからには、自分が出したいアウトプットを意識しながら書くことが大切です。

目的を持つことで、ノートにメモする内容が変わってきます。たとえば、「あの人に教えよう」「次の会議で話してみよう」などと、その後の行動を意識しながら書くと、単なる記録ではなく、伝えることを前提にした「強弱のあるノート」になります。

「うちの部の会議では、ここを絶対に伝えなくちゃ」「これは必要ないな」といった視点を入れ込むので、より具体的なノートが出来上がるのです。

そのようなノートには、見聞きした情報だけではなく、それに関連して自分が発想したことを付け加えて書くことも多いはずです。

ある社員は、セミナー受講時や発表を聞くときなど、一方的に話を聞く側になったときには、A5サイズの方眼ノートにメモをとりながら、自分が感じたことや疑問に思ったことも書き込むようにしていました。

たとえば、吹き出しをつくって、「○○できないときは、どうする?」「→とにかくAをBにすることから始める!」などと、自問自答風にメモします。

すると、自分の頭を使いながら話を聞くことになるので、ただ聞いているよりも、能動的に参加でき、アウトプットにも結びつきやすくなります。

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