デキないオトコが止められない「3つの悪癖」 なぜあの人は満員電車で新聞を読むのか?

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・デキないオトコ:メール、SNS、動画チェック

1回平均30秒とすると、150回で1日合計75分を、なんとなくネットにつながって、チャットアプリで生産性のない会話をしたり、SNSで人の投稿をだらだら見てしまうのがデキないオトコ。起きている時間のうち8%を生産性の低い行為に費やしています。

・デキるひと:スマホチェック習慣を活用

1日75分やってしまうスマホチェックの対象アプリを、別のアプリにすりかえる。チャット系のアプリのアイコンは指の届きにくい2画面目以降に引っ越して、いちばん指が届きやすい場所に電子書籍やTEDの名スピーチ集のような、何か教養を身につけられるアプリのアイコンを配置。75分のうち30分でも、読書や勉強の習慣に置き換える。

普段やってしまう悪癖を、同じルーティンで別の習慣にすり替える。実はこれ、心理学の分野で提唱されている通称「習慣のすり替え」という方法論なんです(チャールズ・デュヒッグ『習慣の力』)。小さな悪癖でも、それが良習慣に転換すれば有意義な時間が確保できる。デキるかデキないかの差は、小さな習慣の積み重ねで開いていくものです。

最後に、番外編として、とあるデキるひとが実践している「0.1秒の判断」という良習慣をご紹介します。その人は、電車やバスに座っていて、お子さんを抱えていたり、怪我をしていたりと、立ったままでは自分より負荷がかかっていそうな人を見かけると、瞬間的に立ち上がって席を譲るのが常でした。

「席を譲るのが早いですよね」と話しかけると、その人は「判断力の訓練ですよ。いざという時、自分より困っている人を見たらすぐに行動を起こしたいじゃないですか。だから、その時のための判断力のトレーニングみたいなものです」という神がかった回答をくれました。過去の名言でも語られていますが、小さな習慣の継続は人を変えるんだな、と気づかされます。

もうすぐ今年も終わり。来年は、どんな習慣を身に着けたいですか?

はじめは人が習慣を作り、それから習慣が人を作る。〜 ジョン・ドライデン
タブ タカヒロ ビジネスコンサルタント、はたらく女性のかていきょうし

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たぶ たかひろ / Takahiro Tabu

東亜大学トータルビューティ学科客員准教授。外資系アパレル2社→MBA取得→コンサルティングファームという経歴で現在に至る。新卒でやたらと有能な女性の多い職場で女子力を鍛えられ、海外勤務も経験。MBA取得後、コンサルティングファームにて、男くさいロジックと競争の世界に翻弄され、一瞬自分を見失ったものの、土壇場で開眼。周りを巻き込み味方を増やしてわくわく仕事をするスタイルを確立。週末にライフワークとして行っている「はたらく女性のかていきょうし」は大人気の数カ月待ち。セミナー開催や、雑誌取材など多方面で活躍中。共著に『外資系コンサルはなぜ、あえて「手書き」ノートを使うのか?』(KADOKAWA)。

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