木本:人口の急減によっていったい何が起こるのでしょうか。暗い話を聞く前に、「人口が減るメリット」を聞いておいていいでしょうか。何か、メリットはありますよね?
森田:もちろんメリットはあります。生産量が変わらなければ食料の自給率が上がるのがひとつ。人口が減ればエネルギー需要も低下しますから、自然エネルギーでかなりカバーできるようになるかもしれません。
一時的なメリットはあるが・・・
木本:人が少なくなると、土地、家、車は売れなくなって値段が下がるのはメリットですかね。
森田:値段は下がりますが、車に乗る人が少なくなっています。最盛期は年間780万台売れていましたが、今は450万台前後です。東京においては、都心に家が買える。長時間乗車を強いられた満員電車が空いてくる、高速の渋滞がなくなるといったあたりが一時的に得られるメリットかもしれません。
木本:本当にささやかなんですね。では、本題に入ります。しかし、このグラフは本当に大きなインパクトがあります。いったい、私たちは何を覚悟しなければいけないのか、教えてください。



















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