そんな世間の偏見と闘ってきた百合さんですが、現在は前向きな気持ちで生活できているそうです。「育児には終わりがあります。2人の子どもはもうすぐ私の手を離れ、私は自由になります。もう1度自分の時間が来ると思うと、楽しみで仕方ありません」(同)
さて、ここまで3人のシングルマザーたちの生き方を見てきました。母子家庭という言葉には「貧困」のイメージがまとわりつき、実際、貧困に苦しむケースが多いことは深刻な問題です。しかし、今回の取材を通して、すべての母子家庭がそのイメージに当てはまるわけではなく、しっかりとキャリアを築いて、経済的に自立した家庭もあることを再認識しました。しかし、キャリアを積もうとするがゆえに、特有の悩みにも直面することになります。
それでも、どの女性も「自分の選択は間違っていなかった」と胸を張り、たくましく仕事と子育てを両立していました。
女性が職を持ち続けることの大切さ
現在、結婚や家庭のあり方が多様化しています。今や「家族とはこうでなくてはならない」という、決まった形はありません。また、人生は予想不可能。いつ何があるかわかりません。
離婚をしなくても、夫との死別や、夫が病に倒れて働けなくなる可能性もあります。女性がライフステージのいかなる変化にも左右されずに、働き続けることがいかに重要か、再確認しました。
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