「集中力のない人」は他者とのつながりが弱い 独りで過ごさずに自分以外を頼って生きよう

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こうした効果をもたらす関係は、人間同士に限りません。詩やお気に入りの椅子、草地や湖、アイデアや信念、目標、伝統など、生物以外のものとの関係も含む、さまざまな種類のつながりを育てることは、集中力を高めるうえでも、健康や幸福、生産性を向上させるうえでも、最適な手段です。

「つながり」の力を最大限に生かす8つのプラン

このように、科学が結論を出しているいま、どうすれば実際に「つながり」のある生活を送れるのでしょうか?

ありがたいことに、真摯に向き合いさえすれば、それはとても簡単なことです。例として、私がおすすめする8つのプランをご紹介します。

① 食事を誰かと一緒にとる

毎日、誰かと一緒に朝食や夕食をとりましょう。もし1人暮らしなら、ランチを誰かととりましょう。大事なのは、1日を通して電子機器に触れる時間よりも、人間同士のつながりの時間を増やす習慣をつけることです。

② 愛を交わす時間を作る

私のもとに訪れる人たちからもっともよく聞く性的な不満は、セックスをする時間がない、というものです。愛を交わす時間を犠牲にしてはいけません。セックスには、目に見える効果、目に見えない効果、あらゆるメリットがあります。

③ 写真をもち歩く

あなたの好きな人や動物、お気に入りの場所の写真を財布やバッグに入れておきましょう。できれば、仕事をする場所にも置いておいて、頻繁に眺めるとよいでしょう。

④ 1人きりで心配しない

長時間、心配事や悩み事を1人で抱えてはいけません。ちょっとではすまないぐらい不安が心を占領したら、誰かと電話で話したり、コーヒーを一緒に飲んだり、オフィスを訪ねたりしてみること。誰かとつながりがあれば、状況はまったく変わらなくても、ずっと安心で心強く感じられます。そして、結果的に問題に対処するあなたの能力も向上します。

⑤ 外に出かける

通勤以外に、1日に少なくとも1回は外に出かけましょう。空を見上げたり、緑を眺めたりするだけでも、自然から発散される“栄養”を吸収できます。しかも、どれだけたっぷりエネルギーを浴びたとしても、おカネはまったくかかりません。

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