吉野家「値下げ」及ばず3四半期連続赤字

営業利益6割増計画に黄信号も

一方で、売上高の半分を占める肝心の牛丼「吉野家」(国内吉野家)が苦戦している。

吉野家は、4月18日に牛丼並盛りの価格を380円から280円に価格を改定。その後も6月1日に「鰻丼」(並盛り680円)、7月4日に「ねぎ塩ロース豚丼」、「牛カルビ丼」(各480円)と次々に新商品を投入。同日からはさらにビールフェアと称して中瓶(400円)と缶ビール(320円)の価格を280円に期間限定で値下げを実施するなどして、集客力の強化を図ってきた。

この結果、既存店売上高の前年同月比は、3月の95%に対して、4月は111%、5月は115%と2ケタの大幅増に転じた。

値下げ効果が期待したほど出ていない

ただ、「失ってきた顧客を取り戻すための施策」(吉野家ホールディングスの松尾俊幸・グループ企画室長)が、収益を圧迫した。前年同期比では2倍となる10億円近い広告費を投入したことに加え、急激な客数増に備えてアルバイトを重点的に配置したことによって、販売管理費がかさんだ。

食材原価についても、米国産の牛バラ肉価格は6月で1キログラム当たり620円程度と、前年同月比で3割前後も下落したが、この間進んだ急速な円安が重しとなった。「食材の仕入れ価格の上昇は続いている」と松尾室長は説明する。

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