夏休みは6月から10月の間に3日間あるが、これに有給を組み合わせて1週間以上の休暇にすることもできる。旅行好きや外国籍の社員などはめいっぱい休暇を申請して海外で過ごすが、入社以来、周囲の社員たちに影響されてゲームがいちばんの趣味になった山本さんは、長期の休みを取ることは少ないと語っていた。
「35歳定年説」など関係ない
入社当初からモンストの企画チームに配属されていた山本さんは、3年目にあたる今年からはチームリーダーとなって部下を持つ身となった。コラボレーションなどの企画を任されたり、そのための音源やキャラクターデザインといった素材を発注する仕事なども手掛けるようにもなった。
今後の目標は「モンストをさらに面白いものにすることはもちろん、モンストを超えるヒットゲームを自分の手で作ること」と語る。
かつてIT業界では、「プログラマー35歳定年説」というものがあった。IT技術の進歩はめざましく、覚えた技術はすぐに陳腐化して新しい技術に取って変わられる。そのペースについていくことと、徹夜も辞さない体力を維持するには35歳という年齢の壁があるというものだ。
「僕の場合、35歳になるまであと約10年ありますが、それまで続けていく自信はあります。モンストのチームの中で僕がいちばん尊敬している人がいるんですが、40代半ばなのに精力的で、発想力も柔軟で驚かされることがあるんです。ゲームの話をすると、キラキラした目になるんですよ。そんな先輩に負けず、僕の世代がこれからのロールモデルを作っていきたいと思います」といいながら、ゲーム作りの最前線となる仕事場に戻っていった。
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