星野源「非イケメン」なのに絶大な人気の理由

「逃げ恥」が好評!「才能なし」なんて関係ない

その他でも、映画や舞台で裸にされたり、白ブリーフ姿をさらしたり、前バリ写真を公開したり……「頭がいいな」と思わせるクレバーな笑いはゼロ。しかし、「面白い人だと思わせたい」というイヤらしさがないため、不快感を抱く人は少なく、むしろ男女を問わず好感度は年々上がっています。このあたりの下ネタをいとわない処世術は、福山雅治さんに近いのかもしれません。

そして忘れられないのは、2014年2月に行われた初の日本武道館ライブでのエピソード。星野さんは2012年12月にくも膜下出血の手術を受け、活動休止を余儀なくされました。つらい入院生活を経て2013年2月に復帰したものの、6月の検査で再手術の必要性が発覚し、再び活動休止となり、7月に予定されていた日本武道館ライブも延期に……。

しかし、「再手術の成功を受けての復帰ライブ」となった武道館ライブのオープニングで、星野さんは“らしい”姿で登場しました。ミニスカナースをはべらせて現れた星野さんは、復帰ステージの冒頭で「スカートの中をしっかりのぞき込む」というエロを見せたのです。

ナースは闘病生活から帰ってきたことの証であり、そこにエロを交えたところに、「もう心配いらないから、安心して楽しんでくださいね」という優しいメッセージが込められていました。その後も観客に「下ネタ言っていい?」と予告してから放送禁止用語を言うなど、星野さんは以前と変わらぬ姿を見せたのです。

武道館ライブが延期になった際、「払い戻しのキャンセルがほとんどなかった」という事実が、星野さんの人間的な魅力を物語っています。

仕事の達成感を平熱で感じられる

病気を発症する前の星野さんは、著書『働く男』に、「どれだけ忙しくても、働いていたい。ハードすぎて過労死しようが、僕には関係ありません」と書いていました。しかし、過酷な入院生活を経て、「『仕事がないと生きていけない』ではなく、『仕事って楽しい』『でもなるべくサボって遊んでいたい』という性格に変わった」と心境の変化を明かしています。

みなさんに注目してほしいのは、この続き。「人前に立つ喜び、アイデアを実現する面白さ、そんな仕事をできる立場になった達成感。すべてを自分中心に、平熱で感じることができる」「今の自分がいるのは以前の自分のおかげであり、彼が殻を破ってやろうと必死になって戦ったからこそ、脱皮した自分がのほほんと暮らしていけている。そう思うようになった」と、冷静に過去の自分を肯定しつつ、現在の幸福感を噛みしめているのです。

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