選挙の勝者と敗者は何で決まるのか(上) いよいよ「血を流さない戦争」開始まで、3週間弱

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【各党の支持率】

上述のとおり、特に国政選挙では各党の支持率次第で選挙の状況が変わります。地方選挙でも、各党の支持率の影響はある程度あります。

【候補者の人数】

候補者の人数により、単純に当選率が変わってきます。また、現職または本命に対する対抗馬の人数は重要な要素です。いくら相手が強くても、対抗馬が1人で、相手の反対勢力を結集できれば勝率は高まるのですが、逆に対抗馬が複数出ると、反対勢力が割れてしまい、当選は難しくなります。

【年齢・性別・経歴などの、候補者の属性】

ほかの候補者が高齢ばかりであれば、若いことは有利になり、男性ばかりであれば、女性であることが有利になることもあります。若いことは清新さや行動力をアピールでき、女性であることは子育て等に関して女性ならではの視点で政治を行えることをアピールできるからです。また、経歴もひとつの要素です。候補者の属性のどんな点をアピールするかは、後述する「戦略」に関する話になりますが、一例をご紹介します。

たとえば、私が小泉進次郎氏と戦った第45回衆議院議員総選挙では、進次郎氏と私は同学年であり、若さをアピールできないため、元総理大臣の息子に対して、中卒トラック運転手の息子であること、つまり庶民性と雑草魂をアピールすることが重要になります。一方、元首相の菅直人氏(民主党)と元武蔵野市長の土屋正忠氏(自民党)と戦った第46回衆議院議員総選挙では、2人が高齢ということもあり、若さをアピールすることが重要でした。

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