アンジェリーナさんは産休後も継続して仕事を続けることを前提としておられますから、その際に重要なことはできるかぎり、①気兼ねなく産休を取り、②スムーズに復帰できる態勢を整えることです。
もちろん会社の制度や、制度があったとしても実際の利用率や周りの環境にもよりますから、実際はそのようなアンジェリーナさんを取り巻く環境や人がどうなるか、どう反応するかはわかりません。
しかしながら、どうなるかわからないから何の対策もしない結果、困るのはご自身となってしまします。したがって、ご自身でできることは最大限やっておくことが重要で、自分でできる範囲で、完璧にとは言いませんが、それなりに将来の不確実性を減らすことはできます。
では自分でできることとは何でしょうか?
それは、①事前に仕事に慣れておき、②周囲からよい評価を事前に得ておく――という2点に尽きます。前者の「仕事に慣れておく」のは当たり前のことですが、産休から復帰となると、少なくとも短期的には通常の倍以上の労力を要することとなるでしょう。そのようなときに、不慣れな仕事をするのか、自分が慣れ親しんで自信を持ってできる仕事をするのかでは、全然、異なってくることは想像しやすいことでしょう。
ですから、産休を取得し復帰する前提で、転職し新たな仕事と環境に慣れる時間を考慮すれば、転職のタイミングは今すぐであるという結論となるわけです。
次に2番目の「周囲からよい評価を事前に得ておく」ですが、これはご自身が復帰を望むだけでなく、周りからも早く復帰してほしいと思われるような戦力となっておく、ということです。これも当然ですが、周囲から復帰してほしい人材という評価を得ているか否かで、復帰のしやすさがだいぶ異なることは想像しやすいと思います。
実績づくりのためには、時間が必要
周囲がもろ手を挙げてウエルカムな状態に飛び込むのと、そうでないのとでは全然雰囲気も異なりますよね。やはり職場ですから、いちばん復帰してほしい人材というのは、仕事ができたり、任せられる人であるわけです。したがって、そのような印象を周りに与えるための実績づくりが大切です。そしてその実績づくりのためには、時間が必要です。
したがって、ここでもやはり転職を考えるならば、タイミングは今すぐ、という結論になるわけです。
実際に私の友人知人で産休明け後にスムーズに復帰している人たちは、そういった要素を満たしているように感じます。惜しまれて産休に入り、復帰を歓迎される、そんなポジションを築ければ、当然、アンジェリーナさんもやりやすいですよね。
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