営業ってそんなに格好悪いですか? 奴隷にならないための営業の論理

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少し脱線しますが、人間関係でも同じようなことを思います。自分が嫌いだったり苦手だったり感じる人は、大抵、自分のことも同じように嫌いで苦手なものです。ではそういう相手のことをどれくらい知っているかというと、実は大して知りません。当然です。嫌いな人のことなど知りたくないからです。

つまり知らないのに嫌いなわけです。もっと言うと知らないからこそ嫌いなわけです。

もしかしたら、その人にはよいところがたくさんあるのに、そんなよいところを知らないから嫌いなだけかもしれません。よいところが見えていないだけかもしれません。そう考えると円満な人間関係実現のためには、まずは苦手な相手を無理やりにでも知ることから始めるのが、とても大事だと感じます。

ひるがえって、営業も同じだと思います。営業は何かということがきちんとわかっていないと、言葉は踊るし機会損失もするし、結果として食わず嫌いにもなるのではないでしょうか。

今日はそんな営業について、具体的に考えていきたいと思います。

社員はつねに営業とともに

営業とは何でしょうか?

自然体で言語化してみると、営業というのはモノなりサービスなりを提供する手前にあるすべての行為であり、商取引を行うすべての企業活動の源泉となるものです。どの会社にも必要な仕事であるし、極端なことを言えば、組織に所属する人の全員が意識しなければいけないことだと思います。

したがって営業が好きとか嫌いとかの以前に、社員はつねに営業と共にあるわけです。

でもそれはきれい事でもあります。そんな理屈は営業マインドをみんな持とうという気持ちの話であって、組織には職種が存在し、その中で売る人や作る人や創る人が分かれている。そのうち売る人にならなくても、組織の中では生きていける。きっとそれがリアリズムだと思います。

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