ウェザーニューズ、ライバルは自分? 気象情報の無料アプリ充実も、有料会員停滞
民間で最大の気象情報提供会社、ウェザーニューズの業績が足踏みしている。
この5月末で決算期末を迎えた前2013年5月期は、売上高、営業利益とも会社予想に届かず、特に営業利益は8期ぶりに減益となったもようだ。
足踏みの要因は2つ。まずは主力の海運会社向け航海気象情報提供が、顧客都合によって後ろにずれていることだ。航海気象情報とは、気象に合わせて最適航路を選択するために使われるもの。燃費の向上につながるため、海運不況はむしろ好機ともいえる。ただ、新しいサービスを入れるには顧客側にもそれなりの準備が必要であり、ここで遅れが生じている。
もう一つは個人向け気象情報提供における有料会員の伸び悩み。この1年で無料会員は約100万人増えて800万人となったが、有料会員は160万人を越えられないでいる。
海運会社向けは今期に遅れて売り上げが立つだけの話であり、6月からスタートした今2014年5月期は増益路線に復帰する。となると問題は、個人の有料会員の停滞だ。
ガラケーからスマホへの転換に手こずる
世界的に見ても天気好きと言われる日本人。にもかかわらず、有料会員が増えない理由の一つはガラケーからスマホへの転換だ。
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