沸騰!エアライン&ホテル エアラインやホテル業界で、顧客争奪戦が開始

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JTBによると、今年のGWの国内旅行人数は2223万人とみられ、過去最高だった。特徴的なのが全国的な“首都圏回帰”。開園30周年を迎えた「東京ディズニーリゾート」(TDR)、展望台の数時間待ちが当たり前の「東京スカイツリータウン」は、その2枚看板だ。

「12年は4月にダイバーシティ東京や渋谷ヒカリエ、5月にスカイツリー、10月には東京駅赤レンガ駅舎が相次ぎ開業した。波状効果的に『東京』が注目を集めている」(JTBの船水亜佐子氏)

今や絶好調のTDRは言うに及ばず。今期は入場者数目標が20万人増の2770万人、客単価が1万0700円と、どちらも連続アップ。スカイツリーの場合、商業施設ソラマチも加えた来客数は、5月半ばに累計5000万人を突破した。

恩恵は航空、ホテルにも日本中がお祭り騒ぎ

地方の観光も手堅い。世界文化遺産への登録が内定した富士山は、12年の登山者数が31万人強だった。今シーズンに記録を塗り替えるのは間違いない。ここ数年ブームの沖縄では、3月に新石垣空港が開港。国内からだけでなく、台湾との直行便にも道を開いた。

こうした観光ラッシュを背景に、恩恵を受けているのが宿泊関連だ。国内ホテルの稼働率は3月に81・1%へ回復。大阪では外資系ラグジュアリー(高級)ホテルの一角、インターコンチネンタルホテルが6月にもオープンする。同ホテルは、今や新名所の商業施設「グランフロント大阪」と直結し、来場者による利用を当て込む。

一方、海外旅行は厳しい。1ドル=102円まで円安が進んだ今、業界が期待するのは、むしろインバウンド(訪日外国人客)である。政府は訪日外国人旅行者数を12年の837万人から、16年に1800万人まで拡大する目標を掲げる。

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