韓国男子熱狂、「初恋ブーム」の火付け役 『建築学概論』イ・ヨンジュ監督に聞く

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建築士になったスンミン(オム・テウン)の前に、初恋の女性ソヨン(ハン・ガイン)が15年ぶりに突如、現れ、家を建てて欲しいと申し出る。その建築の過程でしだいに明らかになるソヨンの素性。スンミンの心にも15年前のソヨンとの初恋の思いがよみがえってくるが、そのとき彼にはすでに婚約者がいた……。
韓国で400万人もの動員を記録したラブストーリーがいよいよ日本上陸、5月18日から、新宿武蔵野館他全国順次公開される。本作は恋愛映画であるにもかかわらず、特に男性たちからの絶大なる支持を集め、韓国の恋愛映画の記録(『僕の頭の中の消しゴム』256万人、『僕たちの幸せな時間』313万人)を塗り替える大ヒットを記録した。韓国では「初恋ブーム」と呼ばれる社会現象を巻き起こした作品として話題に。
本作のメガホンを執ったイ・ヨンジュ監督は、建築士として10年間働いた後に、映画の世界に入ったという異色の経歴の持ち主。そこで今回は、イ・ヨンジュ監督に、異業種から映画界に転職したときのこと、そして本作に対する思いなどを聞いた。

――イ・ヨンジュ監督はもともと建築家だったと伺いました。異業種からの転職を決意した理由はどのようなものだったのでしょうか?

簡単に言えば、自分に建築が合わなかった。わたしの性格は、この映画に出てくる主人公の友人のようにおしゃべりで、いたずら好きなんですが、建築の世界は非常にまじめな世界。例えて言うなら、修学旅行のバスに校長先生と並んで座るような気持ちだったのです。映画の世界に入って、自分の表現したいことを表現できるようになって、やっと自由に呼吸ができるようになった気がします。

――建築家であったことが、監督業にどのような影響を与えたのでしょうか?

建築業界と映画業界の共通点として、低賃金、長時間勤務ということが挙げられます。そういうことはすでに建築業界でしっかり身に付いていたので、映画業界に入っても慌てることなく、うまく適応できました(笑)。

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