――ところで監督のインタビューを読むと、あだち充のコミック「H2」や、是枝裕和監督、岩井俊二監督、押井守監督といったキーワードがしばしば登場します。日本文化からの影響は大きいのでしょうか?
今、おっしゃったキーワードは、韓国でも有名な作品や人たちなので、むしろ知らないほうが珍しいですよ。とはいえ、それでも僕がほかの人とちょっと違う面もあります。(本作主人公の)スンミンが住んでいた界隈は、実は日本人が多く住んでいるエリアなんですよ。僕はそこに子どもの頃から住んでいたので、知り合った友人にCDを借りたりして、日本の歌をよく聞いていました。
韓国で日本文化は、金大中大統領のときに開放されました。でも僕自身は、その前から松田聖子さんの歌や、スタジオジブリのアニメなんかが大好きだったのです。「マジンガーZ」なども、子どもの頃、日本のアニメとは知らずに見ていました。だから意識しないうちに日本の文化に接していましたし、文化的にも似たところがあったので、すんなりと受け入れられのかなと思います。だからこそ『建築学概論』は日本のお客さんにも受け入れられるのではないかと期待しています。
(撮影:梅谷 秀司)
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