日経平均は1万6000円台以上が視野に 下値も1万4000円前後で限定か?

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まず一つは、今2013年度の企業の利益予想からのアプローチだ。具体的には企業の1株当たり利益予想と株価の関係を見るPER(株価収益率)で考えてみよう。

決算が本格化する前までの、今期の日経平均の1株当たり利益予想は580円程度だったが、直近ではこの数字は782円程度に上昇。前期比で5割増益が見込めるとすると、決算が出そろえば、この数字は870円(=580円×1.5=870円)以上の数値になりそうだ。1ドルが100円を突破しているのに、たとえばトヨタ自動車のように1ドル=90円を前提に計画を立てている企業も多く、この数字は900円を上回ってくることが期待される。

仮に1株当たり870円として、PER18倍なら日経平均株価の予想は1万5660円、という算式が成り立つ。PER18倍は、欧米など主要市場よりもやや割高だが、円安傾向が続くなどで来期も増益が期待できるとすれば、無理な数字ではない。1株益が900円台なら、もちろん日経平均株価の予想はそれだけ高くなる。

25日移動平均線からのアプローチ

もう一つは、25日移動平均線からのアプローチだ。日経平均株価のチャートを見ていただくとわかるが、今までのところ、日経平均の株価は25日線を物差しにして考えると非常にわかりやすい動きになっている。すなわち、25日線からの乖離が7~8%になると、過熱感から調整。一方で、25日線に接近すると、タッチせず、反発するというパターンだ。

5月2日に調整したときも、日経平均は25日線から3.77%乖離したところで反発している。直近の25日線はほぼ1万3500円前後まで上昇、このままいけば、20日の週には1万4000円台に上昇することも予想される。あくまでこの傾向が続けばということだが、当面の下値のメドはこの1万4000円前後ということになりそうだ。

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