今後の日経平均株価上昇のカギは?

トヨタの今期計画は保守的だが、ほぼ想定内

日経平均は連日の高値更新。一段の上昇か、下落か、投資家は迷う局面だ

8日の日経平均株価は2営業日続伸して引けた。一時上げ幅は200円以上になったが、7日が486円の大幅高だったこともあって、後場にかけてやや上げ幅を縮小。結局105円45銭高の1万4285円69銭で引けた。

トヨタ自動車の今期計画は保守的

相場にちょっとでも興味がある読者ならすぐにおわかりの通り、8日の最大の注目点は、引けと同時の15時に発表されたトヨタ自動車の今2014年3月期の業績見通しだった。同社の今3月期の営業利益予想は1兆8000億円(前年同期比36.3%増)で、事前のアナリストコンセンサスである2兆円を下回った。

もっとも、この予想に関しては保守的であるとの見方が早くも出ている。まず、想定為替レートは1ドル=90円、1ユーロ=120円と、現行水準よりも、ほぼ10円前後、円高としている。同社の場合、ドルに対して1円円安になれば営業利益ベースで350億円の利益押し上げ要因になる。また、ユーロに対しては同50億円である。

単純に8日の為替レート(1ドル約99円、1ユーロ約129円)を当てはめれば、為替だけで約3600億円の増益要因となり、事前のコンセンサスを上回る。また同社は、協力関係にある部品企業に値下げを要求してきた経緯もあり、「期初の段階から大きく儲かるという予想を対外的に出しにくい」(市場関係者)という声も聞かれる。

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