年収1110万円「29歳独身編集者」のリッチ生活 出版は斜陽産業じゃなかったの?

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衣服・美容代 (13%)6万7000円

「基本的には気が向いた時に、買いたいものを買う」というのが彼のスタイル。ただし、ハイブランド志向ではなく、高級時計にも特に興味はない。平日はキャラTで過ごすことすらあるという。

好きなブランドはインポートブランドの『COMOLI(コモリ)』やポートランド発祥の『OLDER BROTHER(オールダーブラザー)』と、シンプルで着心地の良いAラインなファッションを着こなす。

値段を気にせずに買うことが多い為、数万円の買い物で済むこともあれば、20万円ほどの買い物をうっかりしてしまうこともあり、その時々によって購入額もまちまち。

さらに、毎月通う美容院では約1.2万円かけているという具合で、「見た目にはこだわらない」と言いつつも、それなりに衣服と美容には出費しているようだった。

浪費が無駄遣いにならないワケ

娯楽費 (7%)3万8000円

週に1度は書店に行き、書籍を20~30冊ほど購入して情報収集。これは会社の経費で精算出来るが、個人的にも月に1万5000円分ほどCDや小説、雑誌、漫画を購入し、世に出回るあらゆるコンテンツに目を通して知識を増やす。

モノを“持つ”ことにこだわっている為、iTunesや電子書籍などには手は出さないという。CDのジャケットや漫画、雑誌の表紙が見えるよう、自宅に並べて置くのが好きなのだと教えてくれた。

「小説や漫画がきれいに本棚に並べられた家で育ったからか、作品に囲まれた空間にいるのが好きなんですよね」

書籍作りに携わる彼だからこそ持つ、感覚なのだろうか。誰かが汗をかいて作り上げた「作品」への愛情やリスペクトを感じたのだった。

そんな澤村さんが好きなものは、意外にも少女漫画。好きな作品は『ガラスの仮面』だという。どんな嫌がらせにも、自らのポテンシャルの高さで乗り超えていく主人公の姿は、いつ読んでも痛快で胸がスッとするという。

「今の時代、時間の奪い合いだと思うんです。誰かがポケモンGOに使う時間を、いかに自分たちのコンテンツに時間を割いてもらうか。だからこそ、コンテンツの面白さが肝心だと思います。

次こうなるだろうな、という予想を裏切るものこそ、『みんなが見たいもの』じゃないですか。そういうものを作っていかないと」

過去に見聞きしたことを、作家のアイディアの為に差し出すこともあるという澤村さん。その言葉を聞いて、『アイディアや企画は、記憶を引き出す作業と似ている』とある有名プロデューサーが話していたことを思い出した。

彼の家計簿からは、(良く言えば)読者の「期待を裏切る」コンテンツを生み出すべく、あらゆる経験を糧にしようとする編集者の姿が垣間見えてきたのだった。浪費を投資ととるか、物は捉えようというやつだ。

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