コーヒー豆はウイスキー樽で進化を遂げる

エンジニアが発見した新しい味わい

クーパーズ・カスクが作り出すコーヒー豆。単一産地の豆にウィスキー樽のアロマが加わる(写真提供:Cooper’s Cask Coffee)

生産者支援団体であるコーヒー品質協会(CQI)のトリシュ・ロスギブ氏が2002年、女性の社会進出などを背景にコーヒー界にも「第三の波(サードウェーブ)」が来たと評した時、朝の一杯には、品質、熟練度、持続可能性、個性、複雑さ、そしてすぐに飲めるという要素が加わった。

手作業で淹れたコーヒーはこれで、素晴らしいワインやクラフトビール、職人が焼いたパンと並ぶ地位を獲得した。

さて、コーヒーは、もうちょっとだけ進んだようだ。

「樽づくりの職人」にちなんで命名

米東部ロードアイランド州生まれの新興企業クーパーズ・カスク・コーヒーは、ウィスキーを入れる木製の樽(カスク)と、何世紀にもわたって活躍した樽づくり職人(クーパーズ)にちなんで名付けられた。

この会社の職人は単一産地のコーヒー豆を慎重に混ぜ合わせ、ウィスキーづくりに使われた樽に貯蔵することで「サードウェーブ(第三の波)」にふさわしいコーヒーを作り出す。

豆は樽から出され焙煎された後、日付と職人の署名が記された袋に手作業で詰められる。職人のジェイソン・マラニョンとジョン・スペイツの2人は、ウイスキーと豆に関するテイスティングノートを慎重に並べる。ウィスキー樽がそのアロマを豆に伝えることにより、きらめくようで、複雑で、示唆に富んだコーヒーを作り出す。

次ページウィスキー樽貯蔵の効果とは?
関連記事
トピックボードAD
  • 「非会社員」の知られざる稼ぎ方
  • スナックが呼んでいる
  • ほしいのは「つかれない家族」
  • 若者のための経済学
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
携帯料金は4割下がる?<br>「高い」の根拠を徹底検証

菅官房長官の「4割下げられる」発言の数値的根拠は正当か? やり玉に挙がるキャリア3社の携帯通信料金の解明に担当記者が挑む。結論は「高いとはいえないが、キャリアは儲けすぎ」。取られすぎと感じる人必読の渾身リポート。