柏崎刈羽原発の早期の再稼働はやはり困難
次に、営業利益の段階では、料金値上げによる増収分はそのまま増益要因となる。問題は燃料費の動向だが、これは原発の再稼働の有無に大きく左右される。
東電側は柏崎刈羽原発の1~7号機のうち、中越地震の影響で耐震強化工事が必要な2~4号機を除く原子炉の早期再稼働を目指している。しかし、原子力規制委員会が策定している新規制基準への対応や地元の理解など、再稼働の条件はまだ満たされていない。
津波対策としての防潮堤については、1~4号機用の堤防が6月末に完成することで、対応は完了するというのが会社側の認識だ。一方、沸騰水型原子炉に求められるフィルター付きベント設備については、今年1月に7号機、2月に1号機が相次ぎ基礎工事に入ったものの、本体設備の詳細設計は終わっておらず、着工、完工のメドは立っていない。フィルターベントの工事は通常、1~2年かかるとされ、安全対策だけをとっても、今期中に再稼働申請の準備を整えることは困難と考えられる。
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