ここで、医局を辞めるときによく使われる理由を挙げます。
1 結婚・出産のため
女性医師が退局の際よく使う理由です。実際、本当の場合が多いですし、医学界は(良い意味でも悪い意味でも)古い体質のため、それは仕方がないということになります。
2 実家の手伝いや継承準備のため
医師というのは親が医師というケースが多く、親から手伝ってくれ、継承してくれと言われるケースが多いため、これも説得力のある理由です。
3 親の介護のため
1、2のケースでない場合に使われます。実際40歳前後の医師であれば親は65歳以上の場合が多く、介護が必要となることも多いです。医療機関の医師であればこれを反対する立場にはありません。
退局の時に気をつけるべき事とは
そのほか、パートナーの転勤、自分自身でステップアップをしたいがその環境が大学にはない、体調不良で勤務が継続できない……など、自分自身の強い希望や不可抗力で辞めざるをえないような理由をつけることが必要となります。
また、退局を申し出る際には、次の進路を決定していることが前提です。というのも、退局はしたいけどまだ行く先は決まっていないということになると、それはそれで教授のほうも妥協案を出してくることがあるからです。
「(今まで地方の病院に派遣していたが)、来年からは本院勤務にしてあげる」
「(以前から希望を聞いていた)海外留学に行ってみたらどうか」
など、いわゆるアメを出してきて、なんとかこのまま医局に残るよう説得されることになります。
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