年1140万円稼ぐ「29歳独身勤務医」の家計簿 大学病院の収入だけじゃ生きていけない?
実は大学病院だけの収入だけでは、医学部にかかった高額な授業料すらすぐにはペイできない。収入の殆どが掛け持ちのアルバイトで補われているのだ。
月の手取り額は、そのアルバイトの数に応じて変動するため、多い時には100万円程支払われることも。そのため、一概に手取りいくらとは固定していない。平均的に手取りは合計75万前後のようだ。
縦社会のドクターの世界でかかるのは“あの費用”
「医師だからと言って、皆が贅沢な生活をしているわけじゃないですよ。特に大学病院の勤務医は地味な人だっているし、人によって様々です」
では佐々木さんはどうだろう。収支を気にせず生活している様子だが、月によって給与額が異なるため、思っていたよりも贅沢な使い方はしていないようだ。
・交際費(26%)20万円
医師の世界は縦社会の繋がりが強いと言われている。特に体育会系の部活においては、先輩が後輩の面倒を見て、後輩が先輩を慕い、その絆は医学部卒業後のキャリアにおいても活きてくる。佐々木さんも、医学部在学中はバスケ部に所属していた。
知り合いの先輩医師に誘われて、タワーマンションのゲストルームで開催されるような、“お食事会”に参加するようなこともないわけではない。しかしあまり気取った雰囲気が好きではないのか、飲み会というと殆どが医師仲間と一緒に、週に1~2回、恵比寿か有楽町周辺に集まることの方が多い。
そのときによってまちまちだが、必ず後輩に奢るため、1回の飲み会では2万円ほど使うこともある。夏になると急に交際費がかさみ、7月には20件も飲み会が入っているというから驚きだ。
特定の気に入っていた店があるというわけではなく、友達に勧められた店に行くことが多い。最近は恵比寿にある焼肉『喜福世(きっぽよ)』に足を運んだ。スポーツバーで友達とTV観戦をすることもあり、有楽町のコリドー街にもよく出没するという。
・住居費(24%)18万円
新橋駅から徒歩10~15分ほどの賃貸マンションで現在はひとり暮らしをしている。月の家賃は18万円と、1人暮らしにしてはやや高め。しばらくはいまのマンションに住む予定でいる。いつかは吉祥寺や下北沢、荻窪辺りの落ち着いた住宅地に住みたいと話していた。