グノシー福島CEO「ユーザー激増はまだ続く」

新たなアプリも投入、成長は鈍化していない

――グノシーはアプリの累計ダウンロード数を開示しているが、月間利用者など実際の利用者数は明らかにしていない。一部の調査会社の統計によると、足元の利用者数は伸び悩んでいるようだが。

それはたぶん、調査データが間違っている。なぜなら、売上高が伸びているのは、グノシーのアプリを使う利用者が増えているから。主力事業のネット広告は利用者数が重要で、それが増えていないのに売り上げを伸ばせるビジネスではない。

もちろん、累計ダウンロードだけで評価するのは無理だが、売上高も伸びている以上、当然、DAU(1日当たりの利用者)もMAU(月間利用者)も増えていることになる。

前期に一度、業績の下方修正をしたこともあって、グノシーのサービスがまだまだ伸びることがあまり世の中に伝わっていないのだが、ユーザーは実際にすごい勢いで増えている。

ライバルは減っている?

――ニュースアプリの競争環境をどう認識しているか。

プレイヤーが少なくなり、競争は緩くなっている。ニュースアプリでユーザーの規模を争っているのは、グノシーにヤフー、スマートニュースの3社。その中で新たなユーザー獲得に向けた広告を打ち続ける資金力を持つのは、グノシーとヤフーに絞られるだろう。

グノシーとニュースパスの合計でユーザー数が500万DAUに達すると、マスメディアと呼べる規模になる。そうなれば勝つチャンスも見えてくる。

ユーザー獲得とは別に、ネット広告分野ではタイムライン広告でグノシーが独り勝ちだったが、昨年春以降、ヤフーが入ってきて、直近ではLINEが入ってきた。競争が厳しくなったとも言えるが、むしろ普通の競争状態になっただけだと考えている。

――海外では韓国やインドネシアなど、アジアのコンテンツ配信サービスやニュースアプリへの出資を加速させている。

やはり日本だけでは成長が鈍化する。われわれのビジネスモデルは海外でも通用すると思うが、世界各国でニュースアプリが同時多発的に生まれた中で、ゼロからの参入は難しい。現地企業への出資を通じて展開する戦略だ。欧米も狙ってはいるが、アジアの方が利用者を獲得できる可能性が高いので優先している。いきなり米国で展開するのは、厳しいと思う。

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