築地に行って「ランチ難民」にならない方法 ますます話題沸騰!築地市場を味わいつくせ

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築地を訪れる人の多くは、寿司や海鮮丼など、生魚のメニューをお目当てに来るようですが、先ほどから説明しているように、人気店の多くが土曜日には大行列を作っています。そこで、比較的人気のない店に流れて、外れをひく人が多いのも、先ほど説明した通りです。ではどうしたらよいのか? 私の答えは、寿司・海鮮丼にかかわらず、市場で働く人たちを同じものを食べることです。

以前ご紹介した場内の魚がし横丁は、もともと市場で働く人の利便施設として開設されました。ここ数年、寿司や海鮮丼のお店が急増しましたが、依然、昔ながらの食堂として営業を続けている店もあります。その一軒が魚がし横丁6号館にある「江戸川」です。こちらのお店では、“煮いか”やトロも混じる“マグロのブツ”が特にお勧めです。

帆立青菜うま煮焼そば : 新鮮なホタテが使われており、ぷりぷりとした食感が楽しめる

もう一軒が10号館にある「磯野家」。こちらは、和洋中なんでもござれのメニューが豊富にそろっていますが、中でもホタテがゴロゴロと入った“帆立青菜うま煮焼そば”が、個人的にはお勧めです。

この2店のお客さんは、いまでも観光客より市場で働く人の方が多く、お昼時には一日の仕事を終えくつろいでいる、長靴履きの河岸の男衆の姿を眺めることができます。これなど築地ならではの光景なので、雰囲気を味わうだけでも訪れる価値があると思います。 

どうしても「寿司」ならエリア外しが賢い

築地市場は、晴海通りと新大橋通りという比較的大きな幹線道路に面しています。これらの道路を渡ったエリアも住所的には築地なのですが、どういう訳か観光で築地を訪れる人は、これらの道路を渡ることがほとんどありません。そのため、市場エリアが大混雑する土曜日でも、道路を渡ってしまえばゆっくりと食事を楽しむことができます。

秀徳グループ各店舗では、シャリに昔ながらの赤酢が使われている

実は、この市場外の築地エリアは、東京を代表するウナギの名店として有名な「宮川本廛」をはじめとして、優秀なお店が点在する穴場なのです。特に「築地に来たからには絶対寿司!」とお考えの方には、「秀徳善4号店」(東京都中央区築地6-13-10)がお勧めです。秀徳は場外市場にも3店舗展開していて人気を博していますが、4号店はいちばん新しくまだ存在が知られていないのと、市場から離れた場所にあるので落ち着いて食事を楽しむことができます。

ほとんど観光客が足を向けない場所にあるので、連れて行ってあげると、一緒に行った人に築地通だと思ってもらえるかもしれません。

小関 敦之 フリーランスライター&築地の案内人

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こせき あつし / Atsushi Koseki

フリーランスライター。テレビチャンピオン「築地王選手権」に優勝した築地王。築地歩きの第一人者として、執筆、テレビ出演など多方面で活躍。著書に『築地で食べる』『築地これ食べるならここ』など。築地のプライベートツアーの案内人も務めている。

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