障害者殺傷事件、なぜ犠牲者は匿名なのか 障害者に対する日本の姿勢が問われている

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 9月16日、神奈川県相模原市の障害者施設で起きた殺傷事件とその犠牲者の身元をめぐる沈黙は、障害者に対する姿勢について日本がどう取り組むべきかを迫っている。写真は、ロイターのインタビューに応じる尾野さん夫妻。座間市で7日撮影(2016年 ロイター/Issei Kato)

[東京 16日 ロイター] - 神奈川県相模原市の障害者施設で起きた殺傷事件の発生から2カ月近くが経過。東京パラリンピック開催まで4年を切るなか、同事件とその犠牲者の身元をめぐる沈黙は、障害者に対する姿勢について日本がどう取り組むべきかを迫っている。

「津久井やまゆり園」で7月、睡眠中に刃物を持つ男に襲われ、入所者の19人が死亡し、26人が負傷した。しかし、犠牲者については、性別と19─70歳の入所者だったということ以外、ほとんど何も明らかにされていない。

障害者は偏見と恥辱に苦しんでいる

こうした沈黙は、障害者がいまだ偏見と恥辱に苦しんでおり、そんな社会に変化が必要だとする議論に火を付けている。

「やはり自分の子どもがマスコミのさらし者になるというふうに考える人がいることは事実だ」と語るのは、今回の事件で複数個所刺された尾野一矢さん(43)の父、尾野剛志さん。

尾野さんと妻のチキ子さんのように、身元を公にしている被害者の身内は数少ない。亡くなった犠牲者の家族は誰も公表していない。

「障害者が差別されるなか、家族自身がそれを囲ってしまっているという今の日本の社会がある」と、尾野さんはロイターに話した。尾野さんとチキ子さんは、息子の一矢さんのことを常に隠さずにきたという。一矢さんは自閉症と認知障害がある。

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