「日本株を買うなら11月以降が良い」ワケ

相場の見極め方には「簡単なコツ」がある

一方、FOMC(米連邦公開市場委員会)の結果発表後の22日は、米国で8月シカゴ連銀全米活動指数、8月CB景気先行総合指数、8月中古住宅販売件数、9月カンザスシティ連銀製造業活動などが同日に発表され、それらの強弱の方向が一致すれば、株価や為替市場は大きく動くかもしれません。

イベントの通過と祝日明けを受けての23日の東京市場はどうなるでしょうか。上記の米経済指標で市場が大きく動かなければ、9月末の中間配当取りの買いが入りやすいことや、翌週に発生する年金資金などのTOPIX(東証株価指数)をベンチマークとする大口資金による配当再投資を期待し、先回り買いなどで上昇する可能性はあるでしょう。

米国にならい「10月に買って5月に売る」という選択も

さて、米国では一般的に、5月最終月曜日の「メモリアルデー」が夏の始まり、9月初めの「レイバーデー」が新学期のスタートでもあり、夏の終わりと認識されています。

"Sell in May and go away. don't come back until St Leger Day."

「5月に手仕舞いして(相場から)撤退せよ、セント・レジャー・デー(9月の第2土曜日)まで戻ってくるな」という相場格言があるのをご存知の方もいらっしゃると思います。

この格言、5月になると経済番組や新聞などで目にすることは多いですが、なぜか、買い場のチャンスとなる9月や10月に話題になることはほとんどない。株安で身動きが取れない状況のときに、昔から長く言い伝えられてきた格言などに頼っていられない、聞いていられない、ということなのでしょうか。

しかし、検証結果は見事にそれを裏付けています。仮に、1996年から今年4月までの約20年間、10月から5月までS&P500で運用し、6月から9月までは持ち株がないという投資方法を続けた場合、累積リターンで400%、年率で8.24%となり、実際のS&P500の通年累積リターン235%、年率6.13%を大きく上回るパフォーマンスになります。

一方、6月から9月までS&P500で運用し、10月から5月までは持ち株がないという投資方法を続けた場合、累積リターン-33%、年率-1.94%とマイナスになります。10月前半までは材料不足になりそうですが、果たして、今週の日米金融イベントが通過したあとに買い場と感じる場面があるでしょうか。

さて、私が所属している非営利の団体・日本テクニカルアナリスト協会(NTAA)では、「テクニカル分析について学びたい」という読者の方々のためにハンドブック(初級編①)を作成しました。前回大好評をいただいた基礎編に続く冊子です。無料で配布しておりますので、興味のある方は、NTAAのHPからぜひお申し込みください。なお、基礎編とあわせて2冊申し込むことも可能です。

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