「ドクターX」、テレ朝・大人気ドラマの裏側

視聴率2冠の牽引役、内山聖子プロデューサーに聞く

うちやま・さとこ 1965年福岡県生まれ。1988年津田塾大学英文科卒業後、テレビ朝日入社。94年からドラマ制作部門に所属。担当した番組は「黒革の手帖」(2004年)、「けものみち」(06年)、「わるいやつら」(07年)、「交渉人~THE NEGOTIATOR~」(09年)、「ドクターX ~外科医・大門未知子~」(12年)など

――内山さんが米倉涼子さんとタッグを組んだドラマは、ほとんどが高視聴率を取っています。

米倉さんの力によるところも大きいですよね。米倉さんでどんな作品を作るかと考えるようになってからは、「世の中の人が求めている米倉涼子のキャラクター」を意識してドラマを作っています。

ただ、最初に米倉さん主演で制作したドラマ「黒革の手帖」(2004年放送)は米倉さんありきで企画したわけではありませんでした。私は福岡県北九州市の出身で、松本清張にゆかりが深い土地柄だったこともあり、子どもの頃から松本清張の小説が好きだったんです。ほぼ全作品読んでいたので、ドラマの制作に携わるようになってからは、ドラマで松本清張作品を手掛けたいと思っていました。

満を持して「黒革の手帖」の企画が持ち上がったときに、たまたま、米倉涼子さん主演で連続ドラマを作りませんかという提案があり、「黒革の手帖のヒロインを米倉さんが演じたらどうなるだろう?」と思ったのが、米倉さんとの出会いのきっかけとなりました。

ギャップがあったほうが面白いと思った

それまでモデル出身の米倉さんが演じていた役柄は、視聴者に愛されるかわいらしい女性だったので、黒革の手帖のヒロイン、原口元子が「銀行から横領したおカネと、銀行の顧客の架空名義預金の情報を元に男性から巻き上げたおカネで、銀座に高級クラブを開きのし上がっていく…」という、いわゆる悪女を演じることを、関係者の方々は心配されていました。

ですが、最初に会ったときの米倉さんの印象が、「なかなか根性の据わった女優さんだな」というものだったので、私は、このくらいギャップがある役をやってもらったほうが面白くなるだろうと感じました。

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