「八百長相場」の日本株できっちり儲ける方法 日銀のシークレットブーツ効果はハンパない

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問題は、このシークレットブーツのおかげで、真の身長ならぬ、真の株価、言い換えると「自然体で形成される株価」が分からなくなったことだ。

芸能人の本当の身長が分からなくても実害はない。だが、「ETF買いがなければ、株価は幾らなのだろうか?」ということが分からない投資家の悩みは案外深い。

株式投資の基本は長期投資だ。「異次元緩和」が終わった後に、我が持ち株がどうなるのかを考えてから、株は買いたいと思うのが人情だ。結婚して(≒株主になってみて)一緒に住んでみて、靴を脱いで暮らしたら、相手はずいぶん背の低い人だった、というような事態は、できれば避けたい。

相場は「八百長!」も同然だが、投資家は当てたい

加えて、「細工」はシークレットブーツ(ETF買い)だけではない。年間80兆円の国債購入とマイナス金利政策によってマイナスゾーンにまで落ち込んだ長期金利も悩みの種だ。シークレットブーツに加えて、頭上には高く盛られたカツラまで乗っているような有様だ。益々、真の身長は分からない。

この政策がいつかは終わるだろうと予想することは当然だが、「自然に形成された長期金利を前提とすると、適正な株価は幾らなのだろうか?」という悩みも投資家には存在する。

もっとも、これらの政策をいつになったら止められるのか、止めるときに無事に済むのかを考えると、本当に悩みが深いのは日銀の方かも知れない(筆者は、さっさと財政的政策を組み合わせるべきだと考えている)。

現在、自然でない株価が形成されていることは、なにがしかの事実だ。我々の好きな競馬にたとえると、いわば、明らかに軽ハンデなのだが斤量の分からない馬が混じっているレースで馬券を買うような状況が目下の株式投資だ。

思わず「八百長だ!」と叫びたくなるかも知れないが、この八百長は、主催者公認であり、馬券は販売されているのだから、私に言わせれば買うからには当てなければならないのが、投資家であり、ギャンブラーだ。「八百長も競馬のうち」と割り切って、好き嫌いを抜きに冷徹に予想し、賭けるのが、正しい勝負師の姿だ。

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