ソフトバンクの大型買収、エリクソンにも利点 ハンスCEOを直撃、日本市場への取り組み方
――ファーウェイ(華為技術)など、中国企業と異なる強みは?
アセットと戦略だ。戦略とは技術、サービス、スケールの3つ。技術やサービスではナンバーワンと言える。スケールでも世界180カ国で、大手通信企業と取引している。これは中国企業にない、大きな差別化要素だと思っている。
「LTEアドバンスト」にしっかり対応したい
――日本市場についての見通しは。
ネットワークにおけるデータ容量は、さらに増加していくだろう。一段と効率のよい技術を提供することで、高速通信の「LTE」、さらにその次の「LTEアドバンスト」などにしっかり対応していきたい。
――日本市場は飽和に近づいており、ソフトバンクは海外買収に打って出ました。
確かに加入者数は飽和しているが、先進国では自然なことだ。今後はネットワークをどのように利用していくのかという点が課題になる。ユーザー視点で考えても、ネットワークの効率を上げていくのは課題だ。
ソフトバンクのスプリント買収に関して、直接コメントはできない。ただ、パートナーとして言えるのは、ソフトバンク、イー・アクセス、スプリントとも弊社の取引先なので、それぞれがどう意思決定しようと、サポートしていくつもりだ。
――ソフトバンクの孫正義社長は、スプリント買収によって機器調達のメリットが出てくると主張しています。エリクソンにとってもメリットはありますか?
スプリント買収はまだ決まっておらず、コメントしにくい。だが、事業者が統合すれば効率は改善するだろう。マーケティングやサービス、調達面においてプラス要素は出てくる。エリクソンなどのパートナーにとってもメリットがあると思っている。
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