IT、ユニクロ強し。本当に儲かっている200社 今期ROEで探す高収益企業ランキング

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IT中心に新興企業が上位独占

続いて、時価総額のハードルを1000億円以上に下げたうえで、「自己資本比率30%以上」「来期増益」を満たす企業に限定してランキングしてみた。ここでは、大きな設備を必要としないネット関連など、数多くの元気なIT企業が上位に顔を出した。

1位は、ソーシャルゲームサイトの「モバゲー」が絶好調のディー・エヌ・エー。自己資本比率55%。コンプガチャ規制問題に加え、大株主・ソニーによる保有株売却発表による需給悪化懸念もあり、株価は大きく調整。PER(株価収益率)は今13年3月期、来14年3月期とも7倍程度に落ち着いている。

2位は、アパレル専門のインターネット通販サイト「ZOZOTOWN」を運営するスタートトゥデイ。衣料通販は夏場商戦期の大規模宣伝が不発で今13年3月期の成長性は鈍いが、高い利益率は依然維持。来14年3月期は送料無料が通年化することで物流負担が重荷となり、利益は微増にとどまりそうだ。

3位は日本オラクル。米国の大手IT企業の日本法人だ。米オラクルは、世界でも時価総額30位前後に位置し、インテルやトヨタ自動車と並ぶ存在。M&Aを繰り返しており、サンマイクロシステムズ買収により、日本でも強みのソフトとハードを組み合わせたデータ専用機を投入、急激に伸びている。

リストラによる資産圧縮効果もあり利益率が向上しROEも高まったのが6位の日本航空。会社更生手続き終結から、昨年9月に再上場を果たしたばかり。病み上がり局面ながら、自己資本比率は4割台と改善している。ただ、ROEが高まったのは法人税の優遇措置が効いている面も大きく、PERも5倍程度と「割安」に放置されているようだ。

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