資源復活に期待の企業群も複数登場
非鉄や建機など資源価格上昇の恩恵を受けそうな企業も複数、顔を出した。今期は上期中心に資源価格が低迷、決して好決算とはいえない年度となったが、それでも高い収益性を維持。足元は鉱物資源の価格が再び上向いており、来期のさらなる回復が期待されるところだ。
国内非鉄メーカーとしては最も川上志向の強い住友金属鉱山が73位に入った。銅やニッケル価格の低迷で今13年3月期は前期に続き営業利益、経常利益ともに減益の見通し。ただ、足元で資源価格が上向いていることから、来14年3月期は復調しそう。PER(株価収益率)も10倍を切る水準まで下がり、割安感が出てきそうだ。
同じく非鉄大手のDOWAホールディングスも金属価格の低迷が響いてきたが、今13年3月期は廃棄物処理の好調により増益となりそう。資源価格の上昇を受けて、来14年3月期も利益続伸が期待できそうだ。
建機では、42位のコマツに続き、87位に日立建機が入った。ともに中国需要の回復がカギを握るが、資源開発の復活にも期待がかかる。両社とも今13年3月期は、ROE10%以上を維持しそうだが、業績は振るわなかった。来14年3月期は円高傾向が修正されることなどにより利益回復が見込め、ROEも一定の改善が期待できそうだ。
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