NTT、全日空も健闘
175位には通信の巨人、日本電信電話(NTT)が入った。今13年3月期は光回線が競争厳しく、ドコモの子会社のNTTドコモの販促費積み増しも響き、営業利益、経常利益ともに減益だが、税効果により純益は若干の増益となった模様だ。来14年3月期はLTE対応スマホが伸び、NTT東西の費用効率化などの一巡を見込み、営業利益も上向きそうだ。ROE11%台で67位に入ったライバル、KDDIとの差を縮めたいところだ。
もうひとつ、ライバルの日本航空に大きく差をつけられたのが全日本空輸。日本航空が税負担の軽さもあってROE30%を超えて6位に入る一方、全日本空輸は6%前後に落ち着いている。4月からはANAホールディングズとしての上場となるが、今13年3月期は燃油増はあるものの、震災影響が一巡することなどにより営業増益となる。来14年3月期はニューヨーク便やミャンマー便が通年寄与するが、世界の航空会社の中で最多保有となっているB787機の運航再開がいつになるかが不透明要因となり、燃油費や償却費も重いことから、増益は一服となりそうだ。
(撮影:吉野純治)
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