ダッカ飲食店襲撃事件の首謀者含む3人射殺 バングラ警察、隠れ家を急襲
[ダッカ 27日 ロイター] - 7月にバングラデシュの首都ダッカの飲食店が襲撃され、日本人を含む22人が殺害された事件で、治安部隊が27日、ダッカ近郊にある武装勢力の拠点を急襲し、首謀者を含む3人を射殺した。警察当局が明らかにした。
ダッカ警察のテロ対策部門のトップによると、3人はダッカ近郊にある隠れ家に追い詰められ、投降を拒んだため、銃撃戦の末に射殺された。射殺されたのは当初4人と発表されたが、その後3人に訂正された。
警察によると、射殺された首謀者はタミム・チョードリー容疑者(30)。バングラデシュ生まれでカナダ国籍を持っているという。
最近起きた襲撃事件の武器や資金の供給元となっていたという同容疑者について、カーン内相は記者団に「チョードリー容疑者の章はこれで終わりだ」と述べた。
ダッカの飲食店襲撃事件では、イスラム教の断食月(ラマダン)中の7月1日、武装集団が飲食店に押し入り、人質を取って立てこもった。特殊部隊が突入して実行犯5人を射殺したが、国際協力機構(JICA)のインフラプロジェクトに携わっていた日本人7人を含む22人が死亡した。事件後に過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出した。
バングラデシュ政府は国内にISやアルカイダは存在しないとの立場を取っているが、警察はISへの忠誠を誓っている過激派「ジャマトゥルムジャヒディン・バングラデシュ(JMB)」が飲食店襲撃事件に関与したとみている。
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