自動車や電機などメーカーが復活
続いて、営業利益が実額でどれだけ増えたかを示す、「増益額トップ200ランキング」を見てみよう。ここでは今期と来期の増益額の合計でランキング。つまり前期から来期にかけて営業益がどれだけ増えるのか。このランキングでは増益率の算出できない前期が赤字だった会社や、利益規模の大きい企業も上位に顔をそろえた。特に目立ったのが、グローバルに展開する、“輸出関連”のメーカーだった。
断然トップだったのは、増益率ランキング2位にも登場したトヨタ自動車。四季報では前期から来期までで計1.3兆円も営業益が増えると予想している。これに続いたのが、同じく増益率で4位に登場したホンダ。トヨタもホンダも今期の増益額が大きいが、来期も伸びる。ホンダの場合は、主力車の「フィット」の新型投入効果が下期に発現。軽自動車のNシリーズも好調が続きそうだ。
3位には前期672億円の営業赤字に陥ったソニーが入った。ソニーは前期が赤字だったため、増益率ランキングには登場しない。今期は黒字化幅が会社見通しから上振れて着地する見込みなのに加え、来期はテレビの赤字脱却とスマホの伸長に加え、足元の円安もプラスに効き、利益が続伸しそうだ。
今期より来期に営業利益を大きく伸ばしそうなのが日立製作所。インフラが堅調、レアアースの価格急落で在庫評価が悪化した高機能材料も改善が見込まれる。資材費低減もあり、利益が大きく膨らみそうだ。
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