『四季報』最新号で探した、V字回復200社 復活の製造業、アベノミクスに乗る企業も続々

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さらなる高収益企業、そして津波被災からの復活も

増益額ランキングの中でROEが最も高かったのが、172位の日創プロニティ。今13年8月期ROEは85%にも達する。こちらも太陽光関連だ。メガソーラー用の架台受注が急増している。前期3300万円まで落ち込んだ営業利益は今期13億円まで増える予想だ。

一方、財務内容で目立ったのが174位の大平洋金属。ステンレスの原料となるフェロニッケルで国内首位のメーカーだが、自己資本比率は93%にも達した。前期は八戸にある本社工場が津波で被災。長期の操業休止、一時は出荷ゼロにも追い込まれた。このため、11年3月期に184億円あった営業利益は、前12年3月期に1.5億円まで急減。今13年3月期は主力のフェロニッケルが国内外で復調し、9.3億円まで営業利益が上向きそうなうえ、来期は円安も追い風となり、ステンレス価格の底打ちから利益の回復が進みそうだ。

(撮影:尾形文繁)

山内 哲夫 東洋経済 記者

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やまうち てつお / Tetsuo Yamauchi

SI、クラウドサービスなどの業界を担当。

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