ISを倒しても中東に平和が訪れる日は遠い どこまでも複雑なシリア情勢にプーチンの影

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シリアの都市モンビジを解放したシリア民主軍(SDF)の兵士にキスする女性。8月7日撮影(写真:ロイター/アフロ)

[18日 ロイター] - 2年目に入った、米国の過激派組織「イスラム国(IS)」に対する戦争は、ついに勝利に向かうかもしれない。しかし、同時に、中東周辺で起きる出来事に対する米国の影響力は、低下することになりそうだ。

今後数カ月、数年にシリアで起こることは、将来の中東地域を形成する上でカギとなる。米国の政策立案者がここまで手を焼いた国はかつてなく、オバマ政権はひどい非難を受けてきた。

マンビジ解放で本格攻勢にめど

しかし8月に入り、米国にとって、シリア問題に関する初の朗報が舞い込んできた。

今月はじめに、米国の支援を受けたシリア軍が同国北西部の都市マンビジをISから奪還した。歓喜した地元住民が、彼らが解放者とみなす者たちを抱きしめている映像が世界中に流れたことは、米国がまさに必要としていた勝利を大々的に宣伝する効果があった。

マンビジ解放は、ISの武装拠点に対する本格攻勢につながる可能性がある。ISは土地、資金そして支援を失いつつあり、シリアのラッカやイラクのモスルといった残りの拠点も奪われるかもしれない。

しかしシリアや中東の将来に向けた戦いは、対IS戦よりも非常に複雑だ。そしてそこには、プーチンのロシアやイラン、そしてシリアのアサド政権が強い軍事力を展開させ、采配を振るいたがっている。

欧米は長い間、シリアとの距離の取り方について苦心していた。アサド政権をどの程度支持するか、あるいは反アサド勢力をどの程度支援して信頼するかをはかりかねていた。それに対しロシアは常に、どちらに味方するかを知っていた。

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