MITで失った自信、得た自信

レンガを積むが如く

ボストンにも桜が咲く。時期は東京よりも一ヶ月ほど遅い。アメリカでは5月末から夏休みなので、桜が咲くのは学年の終盤。MITに残れることが決まったあとで見た一年目の桜は、僕を祝ってくれているかのようで、とりわけ感慨深かった。

海外に出るか日本に残るか迷っているならば

最近の日本では留学がすっかり大衆化したようだが、その多くは、語学留学、交換留学、あるいは企業派遣など、日本での所属を残したままの留学だ。一方、根なし草になって一般の学生として留学する、いわゆる学位留学をする日本人は非常に少ない。無理もなかろう。学位留学では語学レベルに関係なくアメリカ人学生と同じ土俵での競争を強いられるので苦労が多いし、競争に生き残れなかった場合に日本に戻る場所がなくなるというリスクもあるからだ。

だから、本連載で何度も繰り返してきたことだが、僕は自分が選んだ学位留学という道をすべての人に勧めるわけではない。ましてや日本の大学よりもアメリカの大学のほうが優れているなどと言うつもりもない。

だが、もしあなたが、リスクを取って海外へ行くか、安全を取って日本に残るかを迷っているならば、僕はこの不遜な言葉で、あなたに挑戦したい。

「自信があるなら、来てみれば」

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