グーグル、「AMPを目立たせる計画」の中身 「モバイルサクサク」への強い意思

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バイラルサイト「リトル・シングス」の製品担当バイスプレジデントであるボリス・パーク氏は、今回のアップデートに関してグーグルからプレゼンを受けていないが、次のように述べている。「我々にとっては、大きなことだ。レシピに最適なレイアウトや構成は、犬に関するバイラルな動画とはまったく違う。これは、我々が自社のサイトで探っていることであり、外部サイトへの配信を増やすなかで、パートナーのやり方も探っている」。

グーグルが2月に提供を開始したAMPは、検索結果内からパブリッシャーが直接配信できるようにして、モバイルウェブを高速化するプロジェクトだ。フェイスブックのインスタント記事によく似ている。プラットフォームは、ユーザーを外部のサイトに送り込むのではなく、プラットフォーム上でアクセスできるコンテンツを増やそうとしているが、AMPもそういった全体的な動きの一部だ。

通常、AMPページは、普通のウェブページと比べて読み込みが4倍速く、消費データ量は10分の1だと、グーグルは述べている。開始以来、ニュースやエンターテインメント、旅行、フードなど、バーティカル分野のパブリッシャーがAMPを導入してきた。グーグルによると、現在のところAMPのインデックスには1億5000万件以上のドキュメントがあり、毎週400万件の新たなドキュメントが追加されているという。

AMPに対する媒体社の想い

グーグルは、画面トップのカルーセルだけでなく、モバイルにおけるすべての検索結果にAMPを拡大すると発表した。間もなく、ユーザーが記事を検索すると、その記事にAMP対応版があれば、従来のサイトではなく、AMP版に直接誘導されるようになる。

だが、AMPの導入が増えているとはいえ、パブリッシャーはまだ、AMPの最終的な価値について複雑な思いを抱いている。読み込み時間が短くなったことは認めているが、それほど多くのトラフィックを誘導していないと主張する向きもあるのだ。広告のマネタイズも、まったく十分ではない。

だが、新興ニュースサイトを運営するザ・スレート・グループは、4月にAMPの利用を開始し、AMPのおかげで、トラフィックが25%増加した。同社のシニアプロダクトマネージャーであるクリス・シーファー氏は、次のように述べている。

「AMPはすばらしい。規模の点では、我々は、ニューヨーク・タイムズやウォール・ストリート・ジャーナル、ワシントン・ポストにかなわない二軍のパブリッシャーだ。カルーセル内の枠をめぐって、そうした連中と闘っている。そのカルーセルの枠に縛られないAMPが開放されれば、大きな出来事だ」。

Sahil Patel(原文 / 訳:ガリレオ)

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DIGIDAY[日本版]編集部

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