日本株が次に大幅上昇する日はいつなのか 今年のデータから上昇の日時を予測する
8月12日の日本株は堅調な値動きとなりました。日経平均株価は前日比184円高の1万6919円で取引を終了しています。
株式購入の「予備資金」はかなり潤沢
日銀の年間6兆円にのぼるETF購入、年間数兆円の事業法人による「自社株買い」(2015年度は5.3兆円)、買い余力が4兆円程度と推定される年金(GPIF=年金積立金管理運用独立行政法人)など、株価が下落した時の「株式購入予備資金」はかなり豊富で強固です。
ここ半年間、日経平均株価は1万5000~1万7500円の間での「保ち合い相場」の展開となっていましたが、株価を支える資金の存在が、今後下値を切り上げる役割を果たすものと予想されます。足元では底割れ懸念は薄らいできており、株式を売り込む力は弱まってくるものと思われます。ただし、前述した投資主体は上値を買いあがるような投資家ではなく、下値は固まったとしても上値を追う力は別問題です。
今回の記事では、今年に入ってから週間ベースでの株価の大幅上昇はいつ、どのような条件下で起こっていたかを検証することによって、今後の参考にしたいと思います。実は、年初来、週間ベースで日経平均株価が4%以上上昇した場面は以下の6回だけです。
週間上昇幅が上位の順に並べて見ましょう。
上昇幅 上昇率
~7/15 +1390円 +9.21%
~4/15 +1026 +6.49
~2/19 +1014 +6.79
~3/04 + 826 +5.10
~7/01 + 730 +4.89
~4/22 + 724 +4.30
上記の大幅上昇した時の背景をチェックしてみるといくつかの共通点が見られ、それらを集約すると、以下の3つになります。
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