「円高の勢い」が途切れるときはいつなのか

米国のファンダメンタルズを再評価すべき

再び円安局面は来るのだろうか(4月のドル円相場、写真:AP/アフロ)

このところの為替市場は、Brexit騒動で1ドル100円前後へドル円が下落するものの、いわゆる「ヘリマネ期待」で107円台へとドル円が急騰、しかしその期待が萎むことで再度100円台に下落と、まさに「往って来い」という動きになった。

円高を止めるにはどうすればいいのか

さて、ここからどう動くのか。日銀の追加緩和も市場期待を裏切ったし、ヘリマネ期待も消えてしまった。円高トレンドへと回帰するのだろうか。それとも、まだ市場が気付いていない何か別の要因で、違う方向に行くのだろうか。

米金利がなかなか上昇しないこと、日本の金融緩和がほぼ限界に来ていること、経常黒字が拡大していること、こうしたことを背景にドル円相場の下落が続くと考える市場参加者、アナリストが増えている。しかし、同時に、これほどファンダメンタルズの悪い日本の通貨が上昇し続けることに「違和感」を感じ始めている、一般の人々も増えている。

円高を止めるためには、どのような条件が必要なのだろうか。為替は二つの国の通貨の交換レートである以上、両者のファンダメンタルズを天秤に掛けることになる。

よって、一つには、米国の魅力が高まることとなるが、米金利上昇の筋道が見えてくれば米ドル上昇の可能性は高まる。もう一つは、日本の魅力が低下することだが、日本の金融緩和が限界に来ている以上、金融政策による通貨安には限界がある。よって、何か別の「円売り」材料が出てこないといけない。

次ページ新たな「円売り」材料はあるのか?
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