企業のターゲット採用が加速する 企業に人気の大学はどこか?

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ターゲット戦略が一般化し、大学が採用活動の中核に

新卒採用の環境が激しく変化している。2013年卒採用から採用広報が12月1日に変わったこともひとつだし、グローバル人材に対するニーズも高まっている。ソー活もどうやら広がりを見せ始めた。採用人事にはさまざまな課題があり、新規に取り組む採用手法が求められている。

そこで今回のアンケートでは「2014年度新卒採用の最も重要なテーマ」を聞き63社から回答を得た。書き方は人事によって異なるが、大きな課題は「厳選採用」と「内定辞退の防止」だ。

「厳選採用」については「知識よりもコミュニケーション能力重視」(保安・警備・清掃)という企業もあるが、逆に面接の第一印象に左右されず、成績や筆記試験を重視するという企業もある。「採用数を増やしたいが、幹部候補人材の選考基準は下げられない。よって、非幹部候補生用の選考基準と初任給を新たに設定する」(通信)と学生の質に対応してコースを分ける取り組みもある。

質の高い学生を厳選採用するための第一歩が母集団の形成だ。そのための施策が採用基準を明確化し、大学と学生の質を特定するターゲット戦略だ。今年は「大学」「キャリアセンター」「ターゲット大学」「ターゲット学生」という言葉が多く、次のようなコメントが多い。

「各大学キャリアセンター、教授とのパイプ作り」(輸送機器・自動車)、「大学、専門学校とのパイプを太くして次年度採用にもつながるような関係作り」(情報処理・ソフトウエア)、「ターゲット大学との関係強化に伴う大学主催合同企業説明会への出展強化」(建設・設備・プラント)。

「グローバル」という言葉を使っているコメントは363社中9社だが、いずれも比較的企業規模が大きい企業に偏っている。「300名以下」の企業からは「グローバル」の声は聞かれない。

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