1ドル90~93円で下値固めなら、円安は継続

ディーラー歴20年の達人が読む為替

円は下値を固められるか(邦銀のディーリングルーム)

市場が大きく動いている。

今回は政治の材料が為替、株式、債券市場の変動要因になっている。
22日の日米首脳会談、23日の日銀の新しい正副総裁報道があった時点では、市場には楽観的なムードが漂っていた。だが、25日夜からは、ムードが一転。イタリアの選挙結果に対する懸念の高まりで、一転、悲観論が漂った。

安倍首相の信頼が厚い黒田氏

注目された日銀の正副総裁人事は、新日銀総裁に黒田東彦ADB(アジア開発銀行)総裁、新副総裁に岩田規久男・学習院大学教授と中曽宏・日銀理事という人事案を政府が固めたもようで、28日11時に、衆参両院の議院運営委員会理事会に提示する予定だ。

黒田氏は財務省(旧大蔵省)の国際金融畑出身で、1997年国際金融局長をつとめた後、1999~2003年にかけては財務官として活躍した。小泉政権時代の2001~2003年には財務官として、退任後は内閣官房参与として、小泉氏、安倍氏とともに働いた経験もあり、安倍首相との縁は浅からぬものがある。

次ページ黒田氏の発言は明確なものが多い
マーケットの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 日本野球の今そこにある危機
  • 新競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • 買わない生活
  • 映画界のキーパーソンに直撃
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
大乱世の思想ガイド<br>マルクスvs.ケインズ

戦後社会の信念とイデオロギーが崩れ落ちる今、危機を乗り越えるための思想が必要です。脱経済成長を旗印に支持を広げる新マルクス主義とコロナ禍で完全復活したケインズ主義を軸に、大思想家が残した知恵を学び直します。

東洋経済education×ICT