円安継続だが一時90円も?短期調整にご用心 ディーラー歴20年の達人が読む為替
為替ディーラーは短期志向でイケイケ、株式ディーラーはもう少し長い時間軸だが、やはりイケイケ。で、債券ディーラーというと、常に悲観的でいつも理屈をこねている。これが3市場(為替・株式・債券)における、一般的な各市場プレーヤーの特徴ではないだろうか。
為替関係者って、「最下層」?
だから、金融業界でのヒエラルキーは当然のことながら、「理屈派」の債券がトップ。以下、株式、為替となる。為替はボリュームとしては最大なのに、過小評価されているきらいがある。債券、株式市場は発行市場があるということも、当然金融機関の飯のタネになっているのだから、ヒエラルキーの上位を占める理由になっているわけだ。一方で、為替の発行市場は中央銀行が握っているのだから、金融機関の出る幕はない。
世界的に悲観から中立に揺り戻しがある中で、債券売り(利回り上昇)、株高、円安、ドル安(ドル円以外)のリスクオンの流れが続いてきた。2月に入っても、日経平均は1万1000円台を完全に上方ブレークし、6日に1万1498円42銭の高値をとった。この間に出来高も1月の30億株台から40億株台、さらには50億株台へと急拡大している。為替のほうも、ドル円が91円台を固め6日に94円台前半、ユーロ円は節目の125円を完全にブレークし6日に127円70銭の高値を示現した。
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