巨人の星、インドで人気の理由 講談社の仕掛け人、古賀義章氏に聞く
――視聴率はどうですか。
『スーラジ ザ・ライジングスター』は1話21分、全26話の構成です。毎週日曜の朝10時から放映しています。
第1~3話までの視聴率は0.1%、4話から0.2%に上昇しました。
視聴率0.2%は大健闘
――0.2%……ですか。
低いとお思いかもしれませんが、違うんです。
インドは全土に700チャンネルもあります。ドゥールダルシャン(DD)という地上波が1チャンネルあって、ほかは全部ケーブルテレビと衛星放送。このうち、全日レーティングが0.1%に達しているのは24局しかありません。
『ドラえもん』は1週間に35時間放映していて0.2%ですから、われわれは早い段階で追いつけた、まずまずの発進だなと思ってはいます。フェイスブックの番組ページへの書き込みなどを見ると、10代以上の視聴者が多い。物語性の高さが認識されているのかなと思うとうれしいですね。
ただ、目標は今の10倍。4月からクリケットリーグが開幕しますし、4~5月は夏休みなので、このあたりでさらに上向くと期待しています。
スポンサー企業が『ザ・ライジングスター』を販促や広告に使っていただく動きも出てきました。日清食品の袋麺パッケージには、2月中旬からスーラジが登場しています。これまでの有名バトミントン選手に代わる抜擢で光栄です。年間3億食くらい販売しているそうですので楽しみですね。
全日空はインド線の機体にポケモンジェットならぬスーラジジェットの採用を検討してくださいました。現地の空港に、顔抜きのスーラジ看板を置いてくださってもいます。ダイキン工業は最盛期の4~5月に開く販売店大会で使ってくださるようです。最近ではインド現地企業からのお話もいただくようになりました。
――全28話とすると、6月には最終回ですね。最終回はどんな内容になるのですか。
それは内緒ですけれど(笑)。大リーグボール1号が完成したあたりまで話が進みます。ということは、大リーグボール2号、3号はまだ出てこないんですよね。